米国疾病予防管理センター(CDC)は10月3日、新型コロナウイルス関連の国別渡航情報の発出を取りやめた。パンデミック発生初期から続けられてきたが、すでに検査の実施や感染者数の報告をやめている国・地域が多く、渡航リスクを判断する情報が少なくなっているため。
CDCによると、今後は、新しい変異株の出現によって旅行にリスクが伴うと判断した時のみ、渡航情報を発出する。ただ、海外旅行について、「通常の予防策」「予防策の強化」「不要不急の旅行の回避」の3段階の旅行推奨通知は継続する。
米国は2020年初頭に、まず指定30カ国からの旅行者の入国禁止を実施。2021年には、その措置を解除する代わりに、米国への出発前検査を義務付けた。その義務化も2022年6月12日に撤廃されている。