JALと日本郵船グループ、外国人船員向け電子通貨プラットフォームで訪日需要開拓へ、航空券予約や観光情報を発信

日本航空（JAL）と日本郵船のグループ会社である船員向け電子通貨プラットフォーム事業のMarCoPay（マルコペイ）社は、業務提携契約を締結した。両社は2022年12月23日から、マルコペイのモバイルアプリ上でのフィリピン人船員とその家族の福利厚生の充実を通し、新たな訪日需要の創出と地域活性化を目的とするサービス提供を開始した。

マルコペイは、日本郵船とマルコペイ社がフィリピン人船員への給与支給や送金・為替機能の提供、優遇条件での融資や保険を紹介する金融プラットフォームとして展開しているもの。全世界で活躍するフィリピン人船員は約20万人で、日本商船隊に乗船する船員の7割である約4万人もフィリピン人船員だという。

今回、JALはマルコペイ上にマニラ発着便などの航空券購入・予約の専用サイトを設置するほか、マニラ発東京行きのJL742便、JL78便では、荷物を通常の2個に加えて1個を無料で受託するサービスも提供。さらに、マルコペイ内にJALが外国人向けに発信する情報特設ページ「Guide to Japan」も設置する。この取り組みを通じ、フィリピン人船員とその家族に日本への観光誘客を推進し、地域活性化を図っていく考えだ。

今後は、フィリピン人船員と家族のインタビューやセミナーを開催して、訪日観光へのニーズを把握する。さらなる付帯サービスの充実やダイナミックパッケージ商品への展開も検討しているという。

発表資料より