中国、海外への団体旅行を解禁、客層は初心者か、日本や米国は対象外

中国政府は、2023年2月6日から20カ国への海外団体旅行を解禁した。パンデミックによって、2020年1月24日以降、海外団体旅行の販売は停止されていたが、今回の解禁によって中国の海外旅行復活は新たな段階に入る。

China Outbound Tourism Research Institute(COTRI)によると、解禁された国は、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、モルディブ、フィリピン、シンガポール、スリランカ、タイ、ニュージーランド、フィジー、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、南部アフリカ、ロシア、スイス、ハンガリー、キューバ、アルゼンチン。日本、米国、欧州の主要国は含まれていない。

中国の海外旅行市場を考察した「中国アウトバウンド・ツーリズム・ハンドブック2023」では、「パッケージツアーでは、新しい旅のスタイルが反映されておらず、今後は旅行者の好みにカスタマイズされたツアーが旅の重要な形になる」と指摘。

パッケージツアーは、安価な大衆向けツアーとして海外旅行初心者には人気があるが、より多くの中国人旅行者が、必要に応じて旅程を変更し、旅先でもグループツアーでは提供できない体験を追加することを求めるようになっていると中国市場の成熟度を考察している。

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