2023年2月2~5日、「アセアン・ツーリズム・フォーラム(ASEAN Tourism Forum/ATF)2023」がインドネシア・ジョグジャカルタで開催された。同時開催された「ASEAN+3観光大臣会合」が実施され日本からは石井副大臣が出席。今年10月に、日ASEAN友好協力50周年を記念した日ASEAN観光大臣特別対話を東京で開催することを発表した。
大臣会合では、ASEAN+3ヵ国(日本、中国、韓国)がこれまで実施した観光施策に関する情報・意見交換や今後の国際的な観光交流の促進に向けた議論が行われ、これまで各国が実施してきた観光施策を共有するとともに、今後の国際観光の発展に向けて引き続き協力していくことを確認。共同議長声明が発出された。
石井副大臣からは、持続可能な観光の重要性を発信するとともに、日本のASEAN各国との観光協力に関する取り組みを紹介した。
アセアン各国が、地域経済再生での観光の役割を確認
同時開催されたATFには、日本から観光庁の星野光明国際観光部長が出席した。
ATFでは、「2016-2025アセアン観光戦略プラン(ATSP)」を着実に実行していくことで合意し、地域経済の再生や雇用の促進に向けて観光の役割を高めていくことを確認した。
議長国インドネシアのサンディアガ・サラフディン・ウノ観光大臣は、アセアン諸国の水際対策と旅行制限の緩和を高く評価。その結果、2022年のアセアン諸国への旅行者数は前年比1706%増となり、ホテルの稼働率も2021年比で16%上昇した。
このほか、ATFでは、観光回復に向けた強化策として、クルーズ船の誘致、観光専門家の育成、責任ある持続可能で包括的な観光の推進、デジタルツーリズムなどの必要性が確認された。