日本商工会議所、「観光振興大賞」を発表、大賞は奈良「SDGs学び旅」、地域の歴史文化資源の有効活用を評価

日本商工会議所 観光・インバウンド専門委員会は、2024年度「全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」を決定した。この表彰は、地域の個性が光り、他の商工会議所の模範となるような観光振興活動に取り組む商工会議所を顕彰するために2008年度に創設されたもの。今回で15回目となる。

今年度の大賞には、奈良商工会議所の「奈良SDGs学び旅」が選定された。奈良県を主目的にしてもらうために、奈良教育大学と連携し、修学旅行生をターゲットに「奈良SDGs学び旅」を開発。奈良の歴史や自然をSDGsの視点で学習・体験することで、新しく学習指導要領で示された「持続可能な社会の創り手の育成」に寄与する学習プログラムとした。地域の歴史文化資源を活用し、SDGsの視点を盛り込んだ着地型観光商品の造成に取り組んでいる点が高く評価された。

優秀賞は、小樽商工会議所の「運河を越えて~港を巷(ちまた)に-for our Future」。港を起点とした観光まちづくりの取り組みとして、新たな人流と観光消費を生み出すため、関係者と連携して観光まちづくりに取り組んでいる点が評価された。

きらり特別賞は、島根県大田商工会議所の「『大田の大あなご』ブランド化推進事業」と沖縄県浦添商工会議所の「うらそえ感動体験『りっか!浦添』」が選ばれた。

このほか、奨励賞には、新潟県新津商工会議所の「地域の歴史と文化を再発見!古民家宿泊施設を核とした地域周遊観光の推進」、長野県岡谷商工会議所の「まちあるきイベント『おかやるく』」、愛知県豊橋商工会議の「豊橋手筒花火カード」、愛媛県四国中央商工会議所の「四国中央紙まつり」が選ばれた。

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