国交省、高速バスの「フルフラット座席」実現に向けたルール策定、転落防止プレートなど設置求める、深夜移動のニーズ高まりで

国土交通省はこのほど、「フルフラット座席を備える高速バスの安全性に関するガイドライン」を公表した。

深夜移動のバス乗客への対応として、フルフラット、またはリクライニングした座席を備える大型バスの導入が求められているため、衝突実験の調査結果を踏まえ、車両安全対策検討会で審議していたもの。現在、自動車の衝突時における乗員の安全性は着座した状態を想定して定められており、フルフラット座席の安全評価手法が確立されていないことが背景にある。

適用範囲はフルフラット座席を備える乗車定員11人以上の高速バス。ガイドラインの主な要件は、座席が前向きに備えられていること、転落防止プレートや衝撃吸収材などを備えること、2点式座席ベルトが備えられていることなど。フルフラット座席に適した座席ベルトや保護部材などの安全装置を備えたバス車両の開発が促進されることで、ニーズに対応しつつ、安全性の向上を期待したいとしている。

なお、フルフラット座席を除く深くリクライニングした座席については、角度によって乗員に及ぼす影響が異なると考えられることから、引き続き検討する。

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