鳥取・関金温泉にユニバーサルデザインの新ホテル、4月開業、スタッフの入浴介助も

地域密着型で運送業、旅行業やイベント、人材事業などを展開する流通社は、2025年4月26日、鳥取県倉吉市の指定管理者として同市の関金温泉に「HOTEL星取テラスせきがね」をオープンする。

新設する北館は、全13室の客室、ロビー、大浴場、サウナなどにユニバーサルデザインを採用。特に、関金温泉の源泉を使用した浴室はバリアフリーに加え、専用の車椅子で浴場で入浴できるようにし、介助が必要な人にも旅行をあきらめさせないようにする。スタッフ全員がユニバーサルマナーを学び、有料サービスとして介護タクシーでの送迎や入浴介助も提供する。食事は地元食材の会席料理、近隣の観光資源や食文化を体験できるオプショナルツアーも企画する。

大山を一望できる露天風呂:報道資料より

「HOTEL星取テラスせきがね」は、流通が指定管理の立場で今後10年間運営する予定。倉吉市の広田一恭市長は「関金地区の魅力を県外に発信するため、さまざまな仕掛けを考えてほしい」とのメッセージを寄せた。

同ホテルは1968年に「国民宿舎関金荘」として開業。その後、倉吉市から施設を無償譲渡された県外事業者が「グリーンスコーレせきがね」としてオープンしたが、コロナ禍も重なり2020年3月に閉館していた。2022年8月に倉吉市の「せきがね再生プロジェクト」に、流通を代表とする企業体が選定され、現在「星ふるまちのやさしい宿」をコンセプトに2025年4月の開業に向け準備を進めている。北館のほか、南館は一部リニューアルする。

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