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2025年6月25~26日、欧州最大級の旅行テクノロジーのイベント「トラベルテック・ショー」が英国ロンドンで開催される。
トラベルテック・ショーは、旅行およびホスピタリティ領域のテクノロジーの進化と共に歩んできた国際見本市で、22年の開催実績を誇る。生成AIの登場により、ますます目が離せなくなっている旅行テックの最先端トレンドを知り、一足先に未来を見通すために欠かせない機会を提供。同時に、この分野に詳しい専門家から新進気鋭のテック・サプライヤーまで、ビジネス革新に必要な人々と出会う場でもあり、学びとインスピレーション満載の旅行テック・イベントとなっている。会場は、エクセル・ロンドン(ExCeL London)。
欧州を代表する旅行テック・イベントを提供し続けるために、トラベルテック・ショーが特に力を入れているのは、業務改革に意欲的であり、予算権限や決定権を持つキーパーソンがバイヤーとして集まるイベントを構築すること。売り手と買い手の双方にとって有意義な2日間を実現する。
こうした狙いから、企業や団体・組織における旅行テック担当者やIT責任者は、トラベルテック・ショーへの入場が無料。同様に、旅行関連企業向けに、テクノロジー・ソリューションに関するコンサルティングをおこなっている専門家なども参加費は不要だ。なお、テクノロジー関連サービスのサプライヤーは、会場への出展や有料パス購入による参加となる。
世界各地からやってくる多忙な参加者同士が効率よく話し合えるように、イベント・プラットフォームを活用した事前の商談アポイント設定なども可能。このため、セラー側からは、具体的な成果が期待できると好評を得ている。2024年の開催実績では、世界44か国から約700人のバイヤーが参加しており、バイヤーと出展者の比率は10:1、バイヤーによるテクノロジー分野への投資額は計8億100万ユーロとなった。
参加バイヤーの業種トップ3は、旅行会社(ツアーオペレーター)が最も多く、全体の29%、次いで法人旅行会社(TMC)23%、オンライン旅行会社20%。そのほか、ホテル、航空会社、地上交通、デスティネーション・マネジメント、旅行代理店など。また、参加者の役職は、マネジャーが最多で37%、次いで事業オーナー(21%)、ディレクター(20%)。そのほかCレベル(最高責任者)・社長・パートナーが11%、取締役(5%)、副社長(3%)などとなっている(2024年実績)。
3つの旅行イベントが同時開催
現在、トラベルテック・ショーを運営しているのは、観光産業ニュース「フォーカスワイヤ」などを展開する米ノーススター・トラベルグループ。世界の旅行マーケットに関する情報や分析力も強みの一つになっており、独自のリサーチをもとにした他では入手できない最新のコンテンツが豊富に揃うことも、参加者にとって大きな魅力と言える。
さらに、同グループによる「ビジネストラベルショー・ヨーロッパ」および「ミーティングショー」との同時開催となっているため、参加登録者は会期中、3つのイベントを行き来できる点も、忙しいビジネスパーソンには魅力的だ。
2日間の会期中には、旅行テクノロジー関連サプライヤーが出展する見本市での商談に加え、参加者どうしがお互いを知るためのネットワーキング・イベント、様々なトピックスを網羅した講演やパネルも開催される。
2025年のプログラム詳細は順次発表される。今年も旅行テック分野における最新トレンドや商品開発の最前線で起きていることについて、それぞれの分野を代表するスピーカーが多数、登壇し、旅行AI、トラベル・ソフトウェア、CRM、マーケティング、財務、データ解析、予約システム、クッキー戦略などのトピックスで展開予定。開催概要は以下の通り。
開催概要
- 日程:2025年6月25・26日
- 会場:エクセル・ロンドン(ExCeL London)
- 特設サイト:トラベルテック・ショー(Travel Tech Show)
※プログラムは特設サイトで順次公開予定。 - 参加、出展の問い合わせフォーム
※換算レートはトラベルボイス編集部が1ポンド=190円 で計算