
日本財団「海と灯台プロジェクト」を推進する海洋文化創造フォーラムは先ごろ、「海と灯台プロジェクト2024 成果報告会」を開催した。全国15地域の関係者が集まり、灯台を中心に新たな海洋体験創出を目指して知見を共有するもの。同フォーラムが「新たな灯台利活用モデル事業」として助成し、灯台に関する調査研究やイベント、地域活性化事業などが展開された。
報告会では、2024年度の取り組みとして、沖合600メートルに浮かぶ無人島に立つ青森県大間町の大間埼灯台が船でしか行けないことを逆手に取った「漁船での灯台クルーズ」、長野県平戸市の大バエ鼻灯台と生月長瀬鼻灯台が「灯台ナイトカフェ」の開催や2つの灯台をつなぐ乗り物の導入を実施したことなど、15地域がそれぞれ取り組みを紹介。
これらを受け、日本財団常務理事の海野光行氏は、「『多様性』と『繋がり』がキーワード。個々の活動を点から線につなげ、一体感ができた時に灯台の魅力は最大化され、灯台自体の価値も上がる。さらに、旅を掛け合わせることで人々の心と足を灯台に向かわせたい」などと提言した。