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JTB総合研究所が女性を対象に実施した「女性の旅行と情報収集についての調査」で、旅行を思い立つきっかけは「友人や家族との会話」(51.1%)が最多となった。次いで「旅行会社のパンフレット」(42.0%)は2番目に多く、「旅行会社や旅行情報のウェブサイト」(28.9%)は4位。3位は「テレビ番組」(38.8%)で、5位以下は「ガイドブック」(26.6%)、「雑誌」(14.1%)と続いた。
また、「SNSの発信をしたいので話題の場所に行ったことがある」という人は5.3%。特に20代は11.2%と高く、SNSが旅行のきっかけにもなりつつあるようだ。
ツアーや宿泊施設を探す手段としては、インターネットが最も多く、国内旅行が69.9%、海外旅行が57.0%。ただし、20代(国内:21.9%、海外:32.4%)は30代や40代に比べて旅行会社のパンフレットの割合が高い。また、旅行先の決定は「旅行会社のパンフレット」(48.7%)と最多で「旅行会社や旅行情報のウェブサイト」(40.0%)が続いた。ただし、旅行会社や宿泊施設など旅行関連のウェブサイトを合計すると52.4%となり、旅行決定要素の1位となる。
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旅行に持っていく情報源は「ガイドブック」、「スマートフォン」、「インターネットの検索結果」の順。ただし、20代の1位は「スマートフォン」(国内:74.1%、海外55.8%)で、他の年代に比べて圧倒的に多い。
JTB総研ではSNSが自分の体験を発信するためのツールであり、旅行へ出かけるモチベーションにもなってきていると指摘。国内旅行で「旅行先から体験を発信する」という回答は20代では28.4%にものぼる。発信したい旅行者の気持ちを叶える旅行先は、旅行者にとっても満足度が高く、旅行者自身が情報媒体として機能する相乗効果があるとし、その思いを叶える工夫が必要だと提言した。
この調査はJTB総研が2014年5月に実施した、過去3年以内に国内旅行または海外旅行へ行った女性を対象とする「女性の時間の使い方と旅行に関する調査」の結果から取りまとめたもの。調査対象は20歳~64歳の2060人。
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