日本政府観光局(JNTO)によると、このほど2件の大型国際会議の日本国内開催が決定した。ひとつめは6000 名規模となる「シーグラフ・アジア」で2015 年に兵庫県神戸市で開催される。もうひとつは2000人規模の「世界牛病学会」で2018年8月に北海道・札幌で開催予定だ。
ふたつの国際会議については以下のとおり。
▼シーグラフ・アジア2015(SIGGRAPH Asia)
主催団体のACM SIGGRAPHは IT の技術・科学・工学・応用の発展・教育に貢献する国際的な学会。SIGGRAPH Asia は、この分野で世界最高峰の学術集会・展示会である国際会議「SIGGRAPH」のアジア版として開催されるもので、日本での開催は 6 年振り 2 度目となる。参加予定人数は 6000 名。そのうち、海外参加者は 1000 名が見込まれている。
JNTOによると、今回の決定は医療機器関係、災害関係、横浜時同様にロボティックスなどの出展品目や、新しい関連技術などで日本の技術力の高さが改めてアピールされることに対して期待が大きかったことによるという。招致活動においては、JNTOが2013 年 3 月に国際会議海外キーパーソン招請事業で国際本部キーパーソンを招請。国際航空券・国内移動費等を支援し、視察を通じて日本の開催地としての魅力を PRした。また、観光庁と連携し、国土交通大臣・文部科学大臣・観光庁長官・JNTO 理事長名の招請状も発出している。
▼第 30 回世界牛病学会 2018(World Buiatrics Congress : WBC2018)
世界牛病連盟(World Association for Buiatrics; WAB)の牛、めん羊、水牛、ラクダなど反芻獣家畜の疾病に関する診断、予防治療などに関する世界規模での情報共有を目的とした「世界牛病学会」は 2 年に 1 回開催されているもの。同学会の日本及びアジアでの開催は初めて。
開催期間は2018年8月の予定で、参加予定数は2000名。そのうち、海外からは約60か国1500名の参加が見込まれている。JNTOと札幌コンベンションビューローが連携し、産学官一体で誘致活動を展開した「世界牛病学会」の日本開催が決定した。
誘致に当たり、農林水産大臣や観光庁長官、JNTO理事長、北海道知事、札幌市長名での招請状を発出し、学会キーパーソンを招聘。その他、立候補提案書類(ビッドペーパー)やプレゼンテーション作成コンサルテーションの支援を行なった。
なお、札幌市では2015年7月にも、1040人の参加が予定されている国際野生動物管理学術会議の開催を予定している。
(トラベルボイス編集部)