リクルートライフスタイル内の調査機関「エイビーロード・リサーチ・センター」が実施した「国際線LCC利用意向と満足度に関する調査2015」によると、LCCの利用経験率が21.4%となり初めて2割を超えたことが分かった。その一方、認知率や満足度、利用傾向は低下傾向を示した。
LCCの利用経験率は前年の18%から21.4%に増加し、2013年の調査以来2年間で1.5倍に至ったものの、国際線LCCの認知率は昨年より約2ポイント低下し85%となった。
利用者の満足度は、「とても満足」と「やや満足」を合算した結果75.2%で、前年の78.1%より2.9ポイント減少。LCCを優先して利用したいとする優先利用意向では、「今後LCCのみを利用する」と「LCCを優先するが、既存航空会社も検討する」を合算した結果が41%となり、LCCを優先したいとする回答は2012年以降3年連続での低下を示した。反面、「既存航空会社を優先するが、LCCも検討する」「既存航空会社のみを利用する」の合計は30.1%で、前年の27.4%よりも2.6ポイント増加を示す結果となっている。
今後の優先利用意向は以下のとおり。
海外旅行でのLCC利用について、「積極的に利用したい」と「やや利用したいと思う」を合算した今後の利用意向は47.4%となり、前年の24.4%よりも7ポイント低下。年代別では、50歳以上の男女いずれもがLCC利用に消極的で、「あまり利用したいと思わない」「まったく利用したいと思わない」の合計が6割以上となっている。
なお、国際線のLCC航空会社別の利用意向1位はピーチアビエーション(MM)が15.2%で4年間トップ、2位はジェットスター(JQ)が13.0%、3位はバニラ・エア(JW)の10.6%。利用意向が年々低下傾向にある航空会社が多いなかで、バニラエアーは前年の8.0%よりも2.6ポイント増となった
航空会社別の利用意向は以下のとおり。
この調査は、2015年3月23日から3月26日までの間、インターネット上で実施されたもの。調査対象者は、関東、関西、東海地域の2014年の18歳以上の海外旅行経験者7992名、集計数は5000名。