日本旅行業協会(JATA)の旅行市場動向調査(2015年6月期)で、2015年4月~6月の海外旅行全般の業況感が2ポイント回復し、-36となった。3か月前の見通しも1ポイント上回り、8期連続の下落から回復傾向に転化した。
方面別では、ハワイが2ポイント増(-9)と安定しているほか、アジアが8ポイント増(-5)、中国が9ポイント増(-64)、韓国が6ポイント増(-66)など、アジア中心に回復の動きが目立つ。ヨーロッパやオセアニア、ミクロネシアでは微減だが、3か月後の見通しではヨーロッパが9ポイント増(-32)と大きく回復を見込むのをはじめ、ミクロネシアが6ポイント増(-27)、オセアニアが3ポイント増(-40)など、他の方面も上昇の気配がうかがえる。
顧客層別では商用・視察が11ポイント増(-14)、インセンティブが8ポイント増(-31)とビジネス需要や団体を中心に回復傾向にある。ハネムーンやファミリー、シニアなどのレジャーは減少傾向だが、3か月後にはシニアが7ポイント増(-18)、ファミリーが8ポイント増(-33)、OLが5ポイント増(-38)など、夏休み期間の回復を見込んでいる。
調査は2015年5月19日~6月3日まで、JATA会員各社の経営者などを対象にインターネットで実施。611社のうち325社から回答があり、そのうち海外旅行の有効回答数は318社。