日本観光振興協会(日観振)の「短期観光動向調査(2015年9月分)」によると、2015年7月~9月の日本人の宿泊旅行実施率は、前年比2.4ポイント減の40.3%となり、5期連続で低下した。2015年10月~12月の宿泊旅行意向率も3.5ポイント減の38.6%となり、4期連続の低下。実施率では50代と20代の減少幅が大きく、意向率でも50代に加え40代が縮小しており、宿泊旅行を支えていた層の落ち込みが目立つ結果となっている。
宿泊旅行の実績を方面別で見ると、目的地は関東、関西が多いが、トップの関東は13%から12%と1.0ポイント減となっており、減少幅が最も大きい。全体的に各ブロックとも減少傾向となる中、中国と四国は増加となった。また、海外は2.8%とのまま変化がなかった。
ただし、2015年7月~9月の旅行意向に対する実現率(旅行意向が実際に実現した割合)は91.0%で、前年よりも5.3ポイント上昇。50代は81.6%で前年を下回ったものの、その他は特に若い世代ほど高くなり、20代の学生に限ると102.5%と100%を超えた。旅行目的地別でも、北海道と沖縄以外は100%を超える結果となった。
調査は2015年9月3日から7日まで、一般消費者を対象にインターネットによるアンケートで実施したもの。15歳以上の男女、約4000の回答から集計した。