楽天はこのほど、中国のネットショップ大手「京東(ジンドン、JD.Com)」が提供する越境ECサイト「京東全球購(JDワールドワイド)」との協業に合意した。
2015年12月16日より楽天市場の旗艦店をJDワールドワイドに出店し、日本の商品を中国の消費者向けに販売するもの。
取り扱う商品は、当面は化粧品や健康食品、お菓子といった日本の人気商品などを中心とし、順次増やしていく予定としている。
「越境EC」とは、例えば日本の店舗が国境を越えて海外市場でネットショップを開設し、現地の消費者に向けて現地の言語で販売を展開、運営やマーケティングを進めるサービスを主に指す。今回のケースのように、日本の販売店が現地の大型ネットショッピングモールに出店する事例が増えている。また、従来のECサイトのように商品を購入者のもとに輸出する対応のほか、外国人に日本の店舗を訪れてもらい、日本で商品を受け取るビジネスモデルが拡大基調にある点も特徴だ。
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