エクスペディアはこのほど、2015年の同社予約実績をもとに日本人の人気海外旅行先ランキングを発表した。それによると、人気1位はソウル(韓国)、2位はバンコク(タイ)、3位は台北(台湾)で昨年と同順位となった。
トップ10のうち7都市がアジアからのランクインとなったほか、9位となったマニラ(フィリピン)は昨年15位からのトップテン入り。同社ではマニラの人気について、大型カジノリゾート「シティ オブ ドリームズ マニラ」や米国のアニメ制作会社ドリームワークスが手掛けたテーマパーク「ドリーム・プレイ」のオープンなどが大きな要因になったとしている。
日本における人気旅行先ランキングトップ10は以下のとおり。
また、人気上昇率でみると、1位はヤンゴン(ミャンマー)の前年比280%。2位は高雄(台湾)で同191%、3位はダナン(ベトナム)で同189%となった。同社ではこれらの結果について、各国最大の都市ではなく第2、第3の都市の人気上昇が顕著であることに言及。"すこしディープな(深い)アジア"に関心を持つ日本人の増加傾向について「安深短」という言葉で表現している。
日本における人気上昇率ランキングトップ5は以下のとおり。
なお、海外での人気都市ランキングをみると、アメリカでは5位に東京がランクイン。また、アジア4か国(韓国、台湾、香港、タイ)の調査結果で、韓国では1位が大阪、2位沖縄、3位東京となったほか、台湾では1位が東京、2位大阪、3位沖縄となり、いずれも上位3都市を日本が占有。香港とタイでも上位3都市のうち2都市として東京と大阪が含まれるなど、日本の人気が判明。その一方で、特にアジアでは日本でも大阪や沖縄など、東京以外の「第2の都市」が注目されている状況も明らかになっている。
アジア4か国における人気旅行先ランキングトップ10は以下のとおり。
この調査は、エクスペディア社の2015年1年間の合計予約件数にもとづくもの。人気上昇率は、2015年と2014年の1年間の合計予約件数を比較した。