ユーロモニターインターナショナルは、世界100都市を対象とした「外国人訪問者数ランキング(2014)」を発表した。それによると、外国人の訪問者数が最も多かった都市は前年比8.2%増で香港。6年連続で首位の座を維持した。次いで、2位はロンドン(前年比3.6%増)、3位はシンガポール(前年比0.4%減)だった。
日本では、東京が前年比28.8%増の大幅な伸びで世界25位にランクイン。中国人旅行者が急増したほか、東京は英メディア(モノクル誌)で生活の質の面が1位、トリップアドバイザーの満足度調査でも1位になるといった高評価も寄与したとみられている。
全体の傾向をみると、上位10都市のうちアジアが6都市を占めたほか、上位100都市でも3割以上がアジア圏からの渡航者だった。同社では、この状況について、中国便の増加や乗り継ぎの利便性向上、各国による中国人観光客へのビザ発給要件緩和などが好影響の要因になったとしている。
伸び率が最も大きかったのは、80位にランクされたブラジルのリオデジャネイロ(前年比42%増)。FIFAワールドカップの開催が急上昇に寄与したほか、2016年にはオリンピックも開催され、さらに渡航者増につながるとみられる。
また、上位100都市にはじめてベトナムがランクインした点も特徴的。ベトナム政府による積極的な観光PRが功を奏し、ホーチミン、ハノイ、ハロンの3都市がランクされる結果となっている。
外国人観光客数ランキングトップ10都市は以下のとおり。
この調査は、世界の57主要国を対象に実施したもの。各国の公的統計指標などをもとに同社が分析、ランクしたもの。レポート(全38ページ)は以下から参照できる。