バスツアーの安全に「1000円以上支払う」が約6割、約半数がツアー選択に安全対策が「大きく影響」 ―消費者庁

消費者庁はこのほど、ツアーバスや高速乗り合いバスといった貸し切りバスに関する意識調査を実施した。軽井沢で発生したスキーバス事故を受け、20歳以上の2500名を対象に、使用状況や安全性に関するアンケートをおこなったもの。

安全に対する対価について、「9800円のバスツアーに参加しようとしていて、安全管理がよりしっかりしたツアーにはいくら払えるか」という質問では、支払い意向額の最多層は「1000円」(28.6%)に。平均では「1493.6円」となった。また、「1000円以上支払う」と回答した人は6割以上におよび、一定の額を安全の対価として支払う意向は確認された。

消費者庁:報道資料より

また、これまで利用したバスツアーのうち選択基準として最重視したものは、首位が「観光内容」(52.0%)、次いで「価格」(23.4%)、「旅行会社」(17.6%)と続き、「安全」は4.8%にとどまった。一方、高速乗り合いバスでは、最重視するものが「価格」(38.5%)、2位が「利便性(発着バスまでアクセスしやすいか、夜間に移動できるか、など)」(30.0%)、「バス会社名」(13.8%)。「安全」は6.3%。いずれも、安全性を最重視する利用者の割合は1割にも満たず、旅行会社やバス会社名も選定基準の上位にはなっているものの、最重視されるには至っていない状況が判明した。


なお、「今後、あなたがバスツアーを選ぶ際に、バスの会社名が分かる方法があれば確認しますか。」との設問では63.%が「確認する」と回答。また、「バス会社による安全への取り組みを確認できた場合、その内容はツアーの選択にどの程度影響しますか」との問いでは、46.4%がが「大きく影響する」と回答したという。

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