RJCリサーチは、訪日外国人のSNS解析ツール「インバウンドサイト」を提供するナイトレイのデータをもとに、2社共同のインバウンドレポートを発行した。今回は2016年1~3月の3か月間が対象。訪日外国人が日本滞在中にツイッターや微博(ウェイボー:ツイッター風の中国最大SNS)に投稿した約25万件を解析した。
これによると、投稿の発信地点となった「観光名所」の1位は「浅草寺」。人気の「雷門」の撮影画像のほか、着物女性やおみくじなどの写真も多く、「日本の正月体験を楽しむ様子がうかがえる」という。「明治神宮」も8位と上位に入っており、同様の傾向があるとする。
2位は「大阪城」。梅や桜など花の写真も多く、5位の「上野公園」や10位の「皇居」、13位の「新宿御苑」、14位の「奈良公園」なども上位に挙がった。SNSの投稿量としては正月3日間と桜の季節の3月下旬に、初詣と花見スポットの投稿が急増。特に「大阪城」「上野公園」「新宿御苑」は、桜の開花宣言がされた3月下旬以降からの上昇が著しく、梅や桜が日本的な風景として情報発信意欲を刺激していると推察している。
なお、対象データについては中国の割合が多く、国籍別で見るとすべての場所で中国が最大比率となる。特に9割以上を示した場所は「琉球王国遺跡」(9位)、「お台場海浜公園」(12位)、「東京大学」(16位)、「神田明神」(20位)だった。