旅行・宿泊業の倒産件数が減少、2016年4月は合計4件 ―東京商工リサーチ

東京商工リサーチによると、2016年4月の旅行業の倒産件数は1件だった。昨年同月の4件から3件減少。負債総額は2億円で、前年同月の4億1600万円の半減となっている。東京都に拠点を置く事業者で、事業不振と資金繰り悪化により2015年12月に事業を停止していたもの。全体傾向として東京商工リサーチでは、小規模事業者が業績向上に苦戦し、廃業の延長線上で倒産処理をおこなうケースが発生しているとしている。

宿泊業の倒産件数は3件で、昨年の9件から減少。負債総額も前年比68.1%減の15億7800万円となった。倒産形態の内訳は、特別清算が2件、破産が1件。特別清算2件は事業再編に関する内容で、宿泊事業の営業権を別会社に移管して旧会社を清算。現在、加森観光グループに事業が引き継がれている北海道女子学生会館は、負債総額が約8億8800万円で特別清算を申請。女子学生寮の経営やすすきの地区での不動産賃貸などを手掛けたが、収益性が厳しいなか借り入れ負担も増加していた。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…