訪日外国人の個人情報と交通系ICカードを連携、観光施設で個人に適したサービス提供を検証

ジャパンショッピングツーリズム協会（JSTO）は、ホテルオークラ東京や東京空港交通などと共同で、訪日外国人に対するICT活用によるサービスの実証実験を実施する。

全ての旅行者がストレスなく快適に観光ができる環境を目指し、官民の協力で推進する「IoTおもてなしクラウド事業」の一環として実施するもの。訪日外国人は、母国語やアクセシビリティ、食の禁忌、旅券情報など、自ら登録するパーソナルデータと交通系ICカードを連携させ、受けたいサービスを選択。サービス事業者が提供されたパーソナルデータをもとに、各自に適したおもてなしを提供できる仕組みを検証する。

具体的には、羽田空港の国際線旅客ターミナルで交通系ICカードと基本属性の紐づけを行ない、リムジンバスを運行する東京空港交通が空港カウンターでの属性情報を参照。その後、ホテルオークラ東京へ情報伝達し、チェックインの効率化と食事に関わる適切な情報伝達を行なう。また、ドラッグストア・トモズ東京ミッドタウン店では、免税手続きの効率化を図る。

実施期間は2017年2月6日～28日まで。六本木・虎の門エリアで実施する。

なお、今回の実証実験は、総務省の「2020年に向けた社会全体のICT化推進に向けた懇談会」で取りまとめたアクションプランの一環で、2020年の社会実装を目指している。

発表資料より