中国国家旅游局(CNTA)の統計によると、2017年秋の大型連休「国慶節(10月1日~8日)」に中国国内を旅行した人は過去最多の7億500万人となり、前年比では11.9%増。旅行需要による経済効果は同13.9%増の5836億元(約877億米ドル、約9兆6500億円)となった。
国慶節は中国の建国記念日で、秋の大型連休となっている。例年は10月1~7日と一週間だが、2017年は中秋節の祝日が重なり、連休期間が1日長くなった。中国国内における連休の混雑は、今年は9月28日頃から始まり、鉄道会社は臨時便を運行。空港や道路も遠出する人々でにぎわった。
なお、連休の最初の7日間で比較した場合、2017年の国内旅行者数は前年同期比12%増の6億6300万人。5年前は2億人以上少ない4億2800万人だった。
好調な旅行需要は海外市場にも波及し、同期間に海外旅行に出かけた中国人旅行者数は約600万人、渡航先は88か国1155都市だった(CNTA統計)。