ANAホールディングスが発表した2018年3月期第3四半期決算(2018年4月~12月)によると、売上高は11.9%増の1兆4908億円、営業利益は27.4%増の1659億円、経常利益は31.9%増の1638億円、四半期純利益は76.7%増の1529億円。ピーチ・アビエーションの連結子会社化により特別利益などを計上。過去最高の実績を記録した。
部門別にみると、国際線旅客収入は、15.2%増の4474億円。供給を示す座席キロは7.7%増、需要を示す旅客キロは8.5%増といずれも増加し、利用率は76.1%。路線ネットワーク面では、8月から羽田/ジャカルタ路線、10月から成田/ロサンゼルス線を増便し、ビジネス需要のほか、国内地方空港やアジア/北米間の接続需要への対応を強化。営業面ではマレーシア行きロングステイ向け料金を設け、長期滞在需要の取り込みをはかるなど新規需要喚起につとめた。
国内線旅客収入は2.4%増の5326億円。供給を示す座席キロは1.1%減、需要を示す旅客キロは4.0%増、利用率は69.1%。路線ネットワーク面では中部/宮古線を新たに開設したほか、広島空港の運用時間延長にともなう増便をおこない、需要の取り込みを展開。営業面ではインバウンド対応では、知られていない日本の魅力を発信する「Taste of JAPAN by ANA -Explore the regions-」の取り組みなどを進め、増収に寄与した。
なお、2018年3月期通期の見通しは、2017年11月発表の内容と変更はない。売上高は1兆9250億円、営業利益は1600億円、経常利益は1500億円、当期純利益は1320億円となっている。