三菱UFJリサーチ&コンサルティングはこのほど、スマートフォンにインストール済みのアプリの実利用データを分析し、最新の独自調査結果を発表した。フラー、立教大学と連携して発足した「スマートフォンの実利用に関する調査研究会」にて実施したもの。
それによると、スマホにインストールしたアプリの数は1ユーザーあたり平均82.4個。最も数が多いのは男女とも20代(男性20代87.1個、女性20代89.4個)。年齢が上がるのに伴いアプリの数は減少し、50代以上では男女とも平均70個台となった。
一方、実際に利用しているアプリは約2割(18.3%)にとどまる。同社では、残りの約8割は利用が低頻度であるか、インストールした後ほぼ利用していない状況とみており、これがスマホユーザーの実態に近いのではないかと推察している。また、全体の1割以上が共通して利用するアプリ数は30未満で、広く利用されるアプリは限定的であることが確認されたという。
なお、時間帯別に見たネット利用状況をみると、アプリの利用率が最も高いのは平日・休日いずれも18時台。
この調査は、フラー社が保有するデータから5000名分を抽出。Android OSのスマートフォンユーザーが対象。分析対象ユーザーは4843名。フラー社は、省電力化アプリなど自社アプリの保有者から利用規約の範囲内でスマホにインストールされているアプリの情報や起動情報を取得しているため、ユーザーの記憶に依存したアンケート調査よりも実態に即したデータを利用可能という。