飲食店ネット予約顧客管理システム「TableSolution(テーブルソリューション)」を提供するTableCheck(テーブルチェック)は、飲食店予約や無断キャンセルに関する意識調査を実施し、結果を公表した。
これによると、無断キャンセルがされやすい予約手段は「電話」が59.4%で最も多く、「来店予約」(18.0%)の3倍に。次いで「グルメサイトのネット予約」(55.5%)、「自社ネット予約」(31.2%)となり、個人の特定が難しい予約手段が上位となった。
無断キャンセルの理由では、「場所を確保するために複数の店を予約」(39.8%)、「予約したことを忘れていた」(35.2%)、「人気店なのでとりあえず予約した」(34.4%)が続き、場所確保や人気店を理由に「とりあえず」予約を取る傾向が明確に。これについてテーブルチェックでは、来店の強い動機がなくても予約が取れることに対する課題が浮き彫りになったとする。
一方で、「電話がつながらなかった」(18.8%)、「キャンセルの仕方が分からなかった」(16.4%)などの理由もあり、テーブルチェックではキャンセルができる利便性の提供も、無断キャンセル防止に向けた店舗側の対策の一つとして見込まれるとしている。
また、同社の調査によると、飲食店の予約手段では全世代平均では「ネット予約」が半数超に。年代別で見ると、20代は「ホットペッパー」(56.7%)、「食べログ」(45.1%)、「飲食店の自社ネット予約(ホームページ)」(45.5%)とネット予約がトップ3となったのに対し、年代が上がるほど「電話予約」が主流となり、50代では65.4%に。ただし、50代でも、「ぐるなび」と「飲食店の自社ネット予約(ホームページ)」がそれぞれ30.7%となるなど、ネット予約を行なう人も少なくない。
無断キャンセルの経験者を年代別で見ると、20代が49.2%、30代が27.3%と若い世代ほど多い傾向。一方で、予約キャンセル支払いについては、53.9%が「妥当」と回答しており、特に20代(25.2%)がキャンセル料の支払いを「妥当」とする考えが最も高かった。
なお、無断キャンセルがしやすいと感じる飲食店は、「居酒屋・チェーン店」(51.9%)、が多く、業態では「焼肉」(26.0%)や「ビアガーデン」(25.5%)が上位に。時間帯別ではランチタイム(30.2%)がディナータイム(8.4%)を大きく上回り、単価別では「5000円以下」(37.9%)が圧倒的だった。
調査は2018年4月20日、20~50代の飲食店予約の経験がある男女に実施。有効回答数は906サンプル。