帝国データバンクが発表した「業界天気図 動向調査(2018年度見通し)」によると、ホテル・旅館業界は2018年度も増加が見込まれ、「快晴」の見通しとなった。
この調査は各種統計データや業界ニュースをもとに、100業界・198分野について展望を分析したもの。結果はもっともよい「快晴」のほか、「晴れ」「薄日」「曇り」「小雨」「雨」「雷雨」といった7種類の天気で表現される。
そのうち、「快晴」の見通しとなったのは、ホテル・旅館業界の1分野のみで、前年度の「晴れ」から改善。堅調な増収増益傾向が続く一方で、宿泊施設の開業が続き、競争が激化する見通しとなっている。そのほか、「晴天」に該当する分野が198分野中92分野、「曇り」が63分野、「雨天」が43分野となっている。
観光関連をみると、旅行業界は前年度と同じ「薄日」。オンライン旅行会社との競合などで事業環境は厳しさを増すため、「ウェブ販売拡大や訪日需要拡大に期待される」展望となった。
鉄道は前年度と同じ「曇り」。旅客増が継続して増収傾向の見通しだが、訪日客の利便性向上や安全運航への対策が急務と分析された。一方、航空旅客も前年度と同じで「薄日」。大手2社は投資が先行し増収減益見通しとされている。