森記念財団都市戦略研究所が発表した「世界の都市総合力ランキング(Global Power City Index, GPCI)」の2018年の結果で、東京は3年連続で世界3位にランクインした。
同調査は世界の主要44都市を対象に、各都市の総合力を「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」の6分野で複眼的に評価した。今回の調査では、働き方の多様化やビジネススタートアップ、地域環境問題への意識の高まりに関連した指標も新たに追加している。
これによると、今年もランキングのトップ5は昨年同様を維持。また、トップ5の都市は上位5位内での順位の変動はあったものの、過去10年連続で5位以上を維持している。
今年の特徴は、7年連続1位のロンドン、2位のニューヨークがさらにスコアを伸ばしていること。特にニューヨークは「スタートアップ環境」や「ワークプレイス充実度」で高評価を獲得し、ランキング開始以来のスコアとなった。
東京はトップ2都市ほど伸びなかったが、「総労働時間の短さ」が改善し、居住分野でトップ10入り。「GDP成長率」も上昇し、経済分野で3位となったが、「環境への取り組み」が相対的に低く、環境分野は12位から29位と大幅に下落した。同調査では、環境分野が改善されることで、東京は総合力の高い都市になるとしている。