JTB総合研究所は、先ごろ米国人による日本への訪日旅行に関する志向調査をおこなった。それによると、3年以内に日本への旅行を希望している人のうち、訪日経験がない人が68.4%を占めた。
一方、訪日経験者の内訳をみると、観光旅行・ビジネス旅行共に1~2回の訪日経験者が8 割近くを占め、10回以上の割合もそれぞれ8%以上を占めることが分かった。
日本を訪れる目的は「文化体験」がトップ
日本旅行の主な目的をみると、「日本文化体験」(47.9%)、「古都や歴史的な街を歩く」(42.8%)、「カジュアルな日本料理を食べる」(38.1%)が人気。ただし、訪日経験の有無でその志向はやや異なり、訪日経験者のほうが「旅館に宿泊する」「話題のお店やスポットを回る」「カジュアルな日本料理を食べる」が多く、逆に訪日経験のない人は「古墳を見る」「島を訪れる」「お城を見る」といった項目が多い結果となった。
「どこかに行きたい」きっかけはネット検索が最多
また、米国人が「どこかに行きたい」と思うきっかけで最も多かったのは「サーチエンジンでの検索」(51.6%)。次いで、「テレビ」(38.5%)、「旅行サイト情報」(37.1%)の順。旅行先の観光、体験、食の調査状況をみると、タビマエでは「旅行情報・クチコミサイトやアプリで調べる」(50.0%)が最多で、「フォローしている企業の情報を参考にする」(41.4%)、「旅行先の宿泊施設のサイトから施設情報や周辺情報を調べる」(40.2%)が続いた。一方タビナカでは、「ポータルサイトで検索」(39.6%)に次いで、「旅行情報・クチコミで調べる」(33.2%)、「ホテルのコンシェルジュなどに聞く」(33.0%)、「観光案内所などで相談する」(31.4%)となり、人に聞く割合が増えることが分かった。
この調査の対象は米国居住経験者で海外旅行をしたことがある512名。調査期間は2019年1月28日から2月14日まで。