インテージは、60代シニアのネット利用行動に関する様々な調査データを分析し、その結果を発表した。
インテージが毎年12月に実施する「マルチデバイス利用調査」によると、2018年調査で60代のスマホ利用率は約4割で半分に達していないが、2年前の3割未満から大きく上昇。スマホとPCの利用率が同程度となった。PCの利用率は全世代で低下傾向であるが60代シニアの減少幅は少なく、インテージでは60代シニアにとってPCは依然として重要なデバイスであるとも指摘する。
60代シニアの利用率の高いサイトは、Yahoo!(94.2%)、Google(85.2%)、楽天市場(83.3%)、Amazon(70.3%)、YouTube(69.7%)の順。ポータルサイトやECサイトが上位に入り、情報収集やショッピングの利用が多いことが分かる。さらに、6位に入ったLINE(53.9%)は半数以上が利用。全体平均よりは20ポイント下回るが、シニアの間でも家族や孫との連絡手段として浸透しているという。その他、SNSはFacebook(45.6%)、Twitter(45.1%)は半数以下。Instagramは30%に満たなかった。
なお、インテージでは60代シニアの消費意識について、「話題性があっても品質の裏打ちがなければ買わない」(58.9%)などの回答から、インターネット上で話題になっているモノやクチコミへの関心は低いと分析。60代シニアのアプローチについては、「スマホに特化しすぎない」「商品の話題性より信頼性を高める」ことへの配慮が大切だとしている。