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総務省統計局が発表した2018年の家計消費状況調査によると、2人以上の世帯におけるネットショッピング利用率は39.2%で、10年前(16.3%)に比べ22.9ポイント上昇していることがわかった。1カ月平均の支出金額は前年比19.1%増の1万2610円。内訳は旅行関係費が24.4%で最も高く、ネットショッピングにおける旅行の比率が高く、購買する層が増えている様子が浮き彫りになっている。
2018年の1カ月平均のネットショッピング支出のうち、宿泊料、運賃、パック旅行費の合計である旅行関係費は3083円。2017年の2429円より26.9%増となった。年間で換算すると、約3万7000円の旅行商品をネットで購入していることになる。
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また、ネットショッピング支出金額はすべての項目で増加しているが、旅行関係費の伸び率が最も高い。ほかでは、書籍、音楽・映像ソフト、パソコン用ソフト、ゲームソフト、デジタルコンテンツ、チケットの合計である教養関係費が22.6%増と上昇しており、旅行とエンターテイメントの親和性に着目したオンラインでの仕掛けも今後の商戦の鍵を握りそうだ。
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