旅行調査会社「フォーカスライト」はこのほど、調査レポート「世界のオンライン旅行市場概要(Global Online Travel Overview)2019」を発表した。世界6地域(米国・カナダ、ヨーロッパ、東ヨーロッパ、中東、アジア太平洋、ラテンアメリカ)についてオンライン総予約高を比較し、市場規模の分析をおこなったもの。
それによると、2018年の旅行業界は、世界各国で他の業界よりも優れた実績を記録。ほぼすべての市場でGDP成長率を超える結果となった。同調査資料によれば、2019年の旅行予約総額は7.3%増の1兆円4000億米ドル(約154兆円)に成長。オンライン旅行予約は市場全体の2倍の伸びで拡大傾向にあると予測している。
そのほか同レポートでは、世界の旅行市場動向をとらえるポイントとして、以下7項目を挙げている。
- 旅行市場規模全体と比較して、オンライン旅行市場は約2倍の速度で急成長している
- 旅行予約総額におけるオンライン取扱のシェアは「特別なマイルストン」に近づきつつある
- サプライヤーがオンライン分野でリードしている一方、OTA(オンライン旅行会社)はホテル分野を支配しつつある
- アジア太平洋地域は、いまや世界最大の旅行市場となっている
- アジア太平洋地域は、米国オンライン市場規模を追い抜きつつある
- アジア太平洋地域は、モバイルの活用によってさらに優位な位置づけにある
- 米国、中国、日本、ドイツ、英国といった上位の旅行市場は引き続き健在
調査レポート(英語)は以下から有料で入手できる。
Global Online Travel Overview 2019