テルチェーンOYOの賃貸住宅サービス「OYO LIFE(オヨライフ)」は先ごろ、不動産法人やオーナーを招いて開催した感謝イベントで、現状と最新情報を発表した。
OYO LIFEは、OYOのマインドやノウハウを受け継いだ賃貸住宅サービス。2019年3月に日本からスタートしたサービスで、家具家電やWiFiなどのアメニティを備えた賃貸物件を揃え、利用者がホテルのように部屋を選び、スマホ一つで物件探しから契約、支払い、入居までスムーズに提供できるようにした。賃貸物件を借りる際に発生していた諸課題をテクノロジーと発想の転換で解消し、利用者が自分のライフタイルにあった生活を手軽に始められるようにしたのが特徴だ。
説明に立ったOYO LIFE事業開発部の菊川航希氏(上写真)は、入居者について個人のみならず、法人契約も増加していることを説明。契約社数は443社、契約件数は1013件となり、寮や社宅を中心に、出張や企業研修用などで利用されている。契約企業からは、入社後の寮や社宅がOYO LIFEであることが企業のイメージアップにも作用しているとの声もあるといい、「採用や人事面などで、プラスで返せるサービスになっている」と自信を示す。
また、入居者向けのサブスクリプションサービス「OYO PASSPORT」では、提携先のパートナーが事業開始半年で100社を超えた。これを記念し、12月末までの入居者には、スペシャルパートナーのサービスが入居期間中最大1年間無料となるキャンペーンを実施する。さらに同サービスを利用するアプリをリニューアルし、App StoreやGoogle playでのダウンロードを開始。入居者以外でも利用可能とした。同アプリと物件を活用したサンプリングや広告プログラムも行なっていく予定だ。
これに加え今後は入居者向けサービスで、さらなるバリューアップを図る方針。OYO LIFEは事業開始後の半年は入居のハードルを下げる革新に注力してきたが、今後は居住空間に付加価値を組み合わせた新発想のサービスを賃貸住宅事業で提供していく。
その一つが、居住と短期集中プログラムをセットにした「OYO LIFE CAMP」。OYO LIFEでは、3か月間の起業家養成プログラム「OYO大学」を実施する。創業から6年で世界2位の客室数のホテルチェーンに成長したOYOの起業家精神を学び、OYO LIFEでの居住と特別プログラムを通して起業アイディアを策定していくもの。講師陣は、OYO LIFEのマネジメント層を中心に、著名投資家も招聘する。
さらにOYO LIFE CAMPでは、タイアップ企業とのプログラムも用意。12月開講プログラムでは、デジタルハリウッド大学が運営するG’s ACADEMY TOKYOと提携し、2か月間の住居セット型プログラミング講座「OYO Geek Maison」を実施する。これ以外にも、ライザップイングリッシュとの英語集中プログラムや、ビットスターとのインフルエンサー集中プログラムなども予定している。
なお、感謝イベントには不動産法人やオーナーなど招待者約150人が参加。著名な不動産オーナーやZOZO執行役員の田端信太郎氏を招いた特別トークセッションも行なった。