国連世界観光機関(UNWTO)は、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、2022年3月8日に執行評議会による臨時会合をマドリードで開催する。これは、グアテマラ、リトアニア、ポーランド、スロベニア、ウクライナから出されたロシアのUNWTO加盟停止の要請を受けて開かれるもの。UNWTOがこのような要請に対応するのは、これが初めて。
UNWTO規定の第3条には、組織の基本原則は「経済発展、国際理解、平和、繁栄、人権の普遍的な尊重と遵守に貢献することを目的とした観光の促進と発展」と記されており、今回の会合はその規定に基づいてロシア問題が話し合われる。
UNWTOはすでに、「ロシアの行動を明確に非難し、それらはウクライナの主権と領土保全の明らかな違反であり、国連憲章とUNWTO法に定められた原則に反している」と指摘している。