システム開発を行うアールシーソリューション社は2023年8月、訪日外国人向けの災害時情報提供アプリ「Safety tips」でJアラート(全国瞬時警報システム)による情報伝達の文言変更に対応したと発表した。政府が4月24日付で、北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合におけるJアラートの情報伝達について、文言を変更したことを受けての対応。
「Safety tips」は、2014年10月から提供開始された観光庁監修の訪日外国人向け災害時情報提供アプリ。国内の緊急地震速報、津波警報、気象警報、噴火速報、台風情報、熱中症情報などをプッシュ型で通知している。従来から弾道ミサイル情報を配信していたが、政府の文言変更に伴って改修。変更後の文言を多言語で配信できるようにした。対応言語は、日本語、英語、中国語(簡体字/繁体字)、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、タガログ語、ネパール語、クメール語、ビルマ語、モンゴル語。
なお、変更前のJアラートでは弾道ミサイルの発射を速報した後、避難を解除する通知はなかったが、今後は日本領域に落下する可能性などがなくなった段階で「避難の呼びかけを解除します」と伝える。迎撃で破壊した場合は「ミサイルの破片の落下の可能性があります」として、続報を伝達するため、屋内避難の継続を求める。