Booking.com(ブッキング・ドットコム)日本・韓国地域 リージョナル・マネジャーのルイス・ロドリゲス氏が、2025年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。
ロドリゲス氏は好調な日本のインバウンド需要について、ブッキング・ドットコムにおける検索では主要都市に加え、ローカルを目的とした検索が増加しており、2025年もこの傾向が続くとの見方を示した。
また、2025年のトレンドとして「長寿を得る没入型リトリート旅」「多世代で紡ぐ、心に刻む旅」などを紹介。その中心となるのが個の欲求を満たすAI活用であり、テクノロジーと想像力が融合し、誰もが自分の旅をより簡単にデザインできるようになり、検索からひらめきの旅スタイルへ移行する年になると予測した。
発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。
2025年 年頭所感
新年明けましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。
2024年は、海外からの旅行者が日本での旅を楽しまれている様子を目にする機会が一層増えて、大変喜ばしく思う年でした。弊社Booking.comにおいても、国内だけでなく世界全体でビジネスが拡大し、2024年第3四半期の地域別宿泊数の伸びをみると、アジアは前年同期比約24%増となりました。特に日本においては、一昨年と同様に順調な国内旅行に加えて、インバウンド需要が好調なことがこのような結果につながりました。
インバウンドでは昨今、韓国、台湾、欧米、オーストラリアなどから日本に訪れる人が多く、東京、大阪、京都などの主要都市に加えて、ローカルな地域を目的地とした検索も増加しています。この傾向は2025年以降も続くと弊社は考えており、今後もこれらの国からの旅行者を中心に、Booking.com世界全体からの旅行者に、良いサービスをご提供できるよう取り組んでまいります。
弊社が毎年発表している、世界の旅行者を対象に実施した調査を元に分析した2025年の旅行者トレンド調査では、旅行者は自分自身や人間関係、さらには自分を取り巻く世界を変えるために、旅行を活用するようになるでしょう。具体的には、「長寿を得る没入型リトリート旅」「多世代で紡ぐ、心に刻む旅」「シニアの枠を超えてスリル満点な冒険への旅」「男性’同志’、ウェルネスと自己啓発の旅」「ヴィンテージを楽しむ旅」などです。
この旅トレンドの中心になるのが’個の欲求を満たすAI活用の旅’です。テクノロジーと想像力が融合し、新しい時代の伝統が生まれます。そして、2025年以降、旅する人たちは、誰もが自分の旅をより簡単にデザインできるようになるでしょう。すなわち、私たちは旅習慣が変わる、新時代―’検索’から’ひらめき’への旅スタイルへ移行する年と捉えています。
このトレンドを受けて、Booking.comの「AI Trip Planner」のようなAIツールを利用したいと考えています。「AI Trip Planner」は、既に米国やオーストラリア、ニュージーランドなどの英語圏で提供していますが、AIを活用した最適な旅程の提案や事前の情報収集など、旅行の選択肢の拡充や体験価値を高め、特に訪日旅行者たちを日本の隠れた名所に導き、地方の魅力や価値を発見する機会を増やし、またインバウンド需要を地域経済の’活性化に繋ぐことへ貢献してまいります。
さらに、2025年は昨年に引き続き「サステナブル・トラベル」を重視し、より一層の取り組みを進めてまいります。特に2025年は「大阪・関西万博」を日本は控えており、2024年4月に導入を開始した「Travel Proud」プログラムの促進を含む、オールインクルーシブな旅先であるよう、今後も取り組んでまいります。
2025年も、すべての人が旅行を通じて最高の体験ができるよう、社員一同尽力してまいります。本年も引き続き、Booking.comをどうぞよろしくお願いします。
Booking.com
日本・韓国地域 リージョナル・マネジャー
ルイス・ロドリゲス