シンガポール、2024年の観光収入が過去最高、外国人訪問者数は2割増の1650万人、2025年はさらに成長を予測

シンガポール政府観光局(STB)は、2024年の外国人訪問者数が前年比21%増の1650万人となり、観光収入が過去最高だった2019年の277億シンガポールドル(約3兆円)を上回る見込みと発表した。

訪問客数のトップ3市場は中国本土(308万人)、インドネシア(249万人)、インド(120万人)。STBは、中国本土との30日間の相互ビザ免除制度のほか、シンガポールの航空ネットワークの拡大、年間を通じた充実したライフスタイル・イベントやコンサートの開催を挙げている。チャンギ空港の国際線の総座席供給量は前年比15%増の4100万席を超え、2019年水準の98%まで回復した。

国別訪問者(報道資料より)2024年1月から9月の観光収入は前年同期比10%増の224億シンガポールドル(約2.5兆円)。国別の観光・娯楽・カジノを除く観光収入は、中国本土が35.8億シンガポールドル(約3940億円)、インドネシアが21.3億シンガポールドル(約2340億円)、オーストラリアが14.4億シンガポールドル(約1580億円)。日本人旅行者からの観光収入も前年比29.7%増の7.33億シンガポールドル(約806億円)と大きく伸びた。通年の実績は2025年第4四半期に発表される予定。

費目別消費額(報道資料より)

加えて、ホテル業界の業績も好調だった。平均客室単価(ADR)は同1.4%増の276シンガポールドル(約3万360円)、販売可能な客室1室あたりの収益(RevPAR)は同3.0%増の226シンガポールドル(約2万4860円)、平均客室稼働率(AOR)は同1.3ポイント増の81.8%。

STBは、2025年について、外国人訪問客数を1700万~1850万人、観光収入を290億(約3.2兆円)~305億シンガポールドル(約3.4兆円)と予測している。

※シンガポールドル円換算は1シンガポールドル110円でトラベルボイス編集部が算出

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