日本政府観光局(JNTO)はマレーシア旅行業者協会(MATTA)と、マレーシアからの訪日客数増加を目的にMOUを締結する。マレーシアからの訪日旅客数は増加傾向にあり、2012年は10年比で13.8%増の13万人超となった。中間層の所得増加やLCCの就航で、従来の中華系マレーシア人からマレー系マレーシア人(ムスリム)にも拡大しているという。
MOU締結により、ムスリム系旅行会社を含むマレーシア旅行業者協会会員など現地ネットワークの拡大を期待。JNTOが実施する訪日プロモーション事業の参加や訪日旅行、外国旅行の販売動向、マーケティングなどにも協力を要請していく。MOUの抄訳は以下の通り。1月30日に横浜で調印する予定だ。
◆日本政府観光局(JNTO)/マレーシア旅行業者協会(MATTA)相互協力に関する了解覚
マレーシア・日本間の友好関係の促進、両国における観光サービスの質の向上を目的とし、MATTA 会長Mohd Khalid B Harun 氏およびJNTO 理事長松山良一氏との間で了解覚書を締結する。
- 両国における観光旅行の発展、旅行客数の増加・拡大の促進を目的に、相互に協力を強化することに同意する。
- 両国の観光の発展、観光における投資機会の拡大に関連する政策を含む、情報・販売促進ツールを相互に提供し合うことに同意する。
- MATTA またはJNTO が実施する観光関連商談会・展示会・イベントにおいて、双方の会員・その他の観光関連団体に参加を促すことに同意する。
- 両国の旅行・観光産業における相互利益のために、双方が継続的な連絡、交流および協力を継続・強化することに同意する。
- MATTA はJNTO が主催するイベントやセミナーについて、ムスリム関連や新規エージェントを含めたMATTA 会員への情報発信への協力に同意する。
- MATTA はJNTO が実施するマレーシア市場のマーケティングに協力することに同意する。
- MATTA はマレーシアにおける訪日MICE 市場の情報を提供し、日本のMICE 市場の拡大に向けJNTO の活動に協力することに同意する。
- 本MOU は英語にて作成され、2013 年1 月30 日、日本の横浜において調印される。