ASEAN6か国の訪日旅行者、買い物単価が高いのはベトナム- 観光庁分析

観光庁はASEAN6か国(タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム)の訪日客の客層や動向について、2013年の訪日外国人消費動向調査・年次報告書をもとに詳細分析を行なった。2013年の訪日客数は6か国合計で前年比48.3%増の114万9060人と100万人を超え、旅行消費額も増加傾向にある。

来訪目的をみるとシンガポール(65%)、タイ(56%)はレジャーが多く、それ以外は業務目的の来訪が多い。特にベトナム(67%)、インドネシア(61%)は6割を超える。また、フィリピンは親戚・知人訪問が21%で、全体平均の4%を大幅に上回った。

訪問回数は、「1回目」がマレーシア(48%)、ベトナム(50%)が約半数で、他国よりも割合が高い。一方、シンガポール(30%)、フィリピン(32%)、タイ(39%)は4割を切っている。旅行形態は個人旅行が主流で、団体ツアーは多いところでタイ(27%)、マレーシア(26%)。

また、旅行中の買物代の購入単価はベトナムが1人当たり8.0万円と高く、次いでタイ6.2万円、マレーシアが4.8万円と続く。ベトナムは「カメラ・ビデオカメラ・時計」、「電気製品」の購入率が唯一2割以上と高く、それぞれ4万円以上を支出。また、「化粧品・医薬品・トイレタリー」は58%と半数以上が購入した。

一方、購入場所を見ると、タイは空港の免税店(75%)、百貨店・デパート(71%)に加え、100円ショップ(43%)の利用も全市場の中で1位となっており、幅広くショッピングを楽しんでいる様子がうかがえる。

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