日本政府観光局(JNTO)が実施した中国旅行会社に対するアンケート調査で、2014年に人気になると予想する海外旅行の目的地の1位は韓国、2位はビーチリゾートだった。個人旅行と団体旅行に分けて調査したもので、韓国とビーチリゾートはどちらも1位と2位にランクインした。この調査は、中国の旅行会社105社を対象にJNTOが2014年の訪日旅行市場の見通しをきいたもの。
日本は個人旅行が63%、団体旅行が64%でそれぞれ4位。ただし、昨年の15%(個人・団体の区別なし)から比較すると、大幅に改善している。地域別で見ると、個人旅行では華北(79%)、華東(75%)が飛びぬけて高いが、両エリアは韓国、ビーチリゾート、香港・マカオの人気も高い。内陸(57%)は全地域で唯一、韓国を上回った。団体旅行では総じてどの地域も6割台の回答を得ているなか、個人旅行では35%と低かった華南地域が69%と最も高くなっているのが特徴的だ。
その他の動きでは、昨年80%で1位だったタイが、2012年公開のタイを舞台にした映画の反動と国内の政情不安の影響で大幅に減少。香港・マカオが個人旅行の分野で昨年の16%から62%に大きく伸びている。また、個人旅行と団体旅行で大きく分けてみると、個人旅行は近場の人気が高いのに対し、団体旅行は欧州(70%)、米国・カナダ(55%)などの長距離も人気が高いことがうかがえる。
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