日本航空(JL) と全日空(NH)は、2014年度年末年始期間(2014年12月19日〜2015年1月4日)の利用実績をまとめた。それによると、国際線では両社とも羽田国際線拡大に伴い提供座席数を増やしたことから、旅客数も前年比増となり、利用率も前年を上回る結果となった。一方、国内線旅客数は両社とも微減となった。
JALは国際線で前年比0.7%増の51万6603席を提供。旅客数は同3.3%増の43万7334人となり、利用率は同2.1ポイント増の84.7%と高い数字を残した。方面別を見ると、旅客数が前年を上回ったのは米大陸線(同19.5%増)、東南アジア線(同5.5%増)、台湾線(同3.6%増)、グアム線(同0.5%増)。韓国線は同13.4%減と引き続き苦戦。ハワイ線も同6.1%減と前年割れとなった。このほか、欧州線(同5.1%減)、オセアニア線(同1.3%減)、中国線(同0.8%減)も前年を下回った。利用率が最も高かった日は日本発が12月27日の95.1%、日本着が1月4日の96.4%。
ANAは、国際線で同13.2%増の47万7437席を提供。旅客数は同17.9%増の39万1197人となり、利用率も同3.3ポイント増の81.9%と80%を超えた。旅客数は全方面で前年を上回り、特に欧州は同37.1%増と大幅に増えたほか、アジアも同22.4%増と好調に推移した。また、北米(同13%増)と中国(増10.5%増)も順調に旅客数を伸ばした。ホノルルは同3.4%増と増加率は低いものの、利用率は89.9%に達した。利用率が最も高かった日は日本発が12月27日で95.1%、日本着が1月4日で95.5%。
国内線を見ると、JALは同0.6%増の193万7092席を提供。座席数は増やしたものの、旅客数は同1.5%減の134万3829人となり、利用率も前年の70.9%から69.4%に下がった。旅客数が前年比増となったのは九州(同2.8%増)のみ。最も利用率が高かった日は下りが12月27日で90.5%、上りが1月4日で97.2%。
ANAは国内線提供座席数を同1.5%減の325万7023席と供給を絞った。その結果、旅客数も同1.9%減の220万4532人となり、利用率は前年の68%から67.7%と若干下がった。方面別を見ると、旅客数が前年を上回ったのは沖縄(同1.8%増)のみ。関西は同7%減となったものの、利用率は最も高い75.3%を記録した。最も利用率が高かった日は下りが12月30日で93.0%、上りが1月4日で97.4%。
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