外務省は2015年2月14日午後4時頃(現地時間)、デンマークの首都コペンハーゲンで銃撃テロ事件が発生したことに伴い、注意喚起を発出した。銃撃事件は市内東地区の「芸術と冒涜、表現の自由」に関する討論会の会場で発生し、市民1名が死亡、国家警察情報局局員2名と警察官1名が負傷した。イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を描いたスウェーデン人芸術家が参加しており、現地当局がテロ事件と断定した。
さらに2月15日未明には、市内中心部のシナゴーグ(ユダヤ教会堂)付近でも銃撃事件が発生し、市民1名が負傷、警察官2名が負傷。銃撃事件との関連性は不明なものの、2015年2月15日現在で両事件の実行犯は逃亡中で、現在、捜査が行なわれている。
外務省では、1月のフランスでのテロ事件等でイスラム過激派諸組織が発出したテロ扇動の声明や、先般のイスラム過激派組織ISILによる日本人の人質殺害事件を受け、日本人や日本人学校、日本企業がこうしたテロなどの事件に巻き込まれる恐れがあるとし、デンマークへの渡航・滞在者には最新情報の入手に努め、安全確保に十分注意するよう、呼びかけている。
また、海外の短期旅行や出張の際には「たびレジ」の登録を推奨。3か月以上の滞在者には「在留届」の提出を求めている。
外務省・海外安全ホームページ・デンマーク:コペンハーゲン市におけるテロ事件等の発生に伴う注意喚起