楽天は18歳~24歳の “ヤング世代”の旅行動向に関するアンケート調査結果を発表した。これによると、アンケート調査で「2年以内に旅行に行った」と回答したヤング世代は約8割。また、ヤング世代の旅行目的では男女で目的や同行者の傾向に大きな違いがある結果が明らかになった。
男性からの回答数で圧倒的だったのは「観光地巡り」。2位以降では「癒しのため・のんびりするため」、4位「文化・歴史に触れる」・6位「趣味を楽しむ」、7位「勉強・知見を広げる」など、自身の経験地や知識の向上に結びつける目的が上位となった。一方、女性は「癒し・のんびり」が最多で、同行者と一緒に過ごす時間やコミュニケーションそのものを旅の目的と考えている傾向が表れた。
男女別の旅行目的ランキングは以下のとおり。
【今どき男子の旅行目的ランキングTOP10 】
順位 旅行の目的 (回答数)
- 1位 観光地巡り(243票)
- 2位 “癒し”のため・のんびりするため(198票)
- 3位 美味しい料理を食べるため(185票)
- 4位 文化・歴史に触れるため(173票)
- 5位 同行者と時間を過ごすため(155票)
- 6位 趣味を楽しむため(141票)
- 7位 勉強のため・知見を広げるため(90票)
- 8位 特にない/分からない(77票)
- 9位 遊園地・テーマパークに行くため(75票)
- 10位 アウトドアをするため(64票)
【今どき女子の旅行目的ランキングTOP10 】
順位 旅行の目的 (回答数)
- 1位 “癒し”のため・のんびりするため(271票)
- 2位 観光地巡り(267票)
- 3位 美味しい料理を食べるため(255票)
- 4位 同行者と時間を過ごすため(215票)
- 5位 遊園地・テーマパークに行くため(148票)
- 6位 文化・歴史に触れるため(126票)
- 6位 趣味を楽しむため(126票)
- 8位 芸術・アートに触れるため(70票)
- 9位 イベントに参加するため(69票)
- 9位 四季を楽しむため(69票)
- 10位 勉強のため・知見を広げるため(63票)
さらに、旅の目的で全体のトップであった3項目に対して、「その目的を実現する際に誰と行きたいか」との質問では「観光地巡り」では、男性は「一人(21.8%)」が最も多く、女性と17.7ポイントの差。女性は「友達・知人と2人(26.6%)」が最も多く、男性と16.3ポイントの差がついた。
「“癒し”のため・のんびりするため」という目的では、男性は同じく「一人(32.8%)」が最も高く、女性と16.6ポイントの差がついており、女性は「恋人・夫婦(35.8%)」が最も高かった。 「美味しい料理を食べるため」という目的では、男性は「恋人・夫婦(30.3%)」が最も高く、女性は「家族(31.0%)」が最も高く、男性と11.5ポイントの差。
こうした傾向から、同社は男性が「一人旅」で自分の経験値やレベルアップに活用したいという向上心があるのではないかとみている。
なお、楽天トラベルの2014年の国内旅行実績では、宿泊予約数が前年比約1.8倍と大幅に増加しており、同社は多くの若者が旅行に出かける傾向が強くなっていると分析している。実績による旅行形態を見ると、「カップル旅行」が約3割で最多。また、友人同士の旅行が多いが、ヤング世代の上の世代である30代になると、約5割が「出張利用(男性1人)」、次いで「ファミリー旅行(子供連れ)となり、ライフスタイルによる旅行形態の変化が明確に表れたという。