入れ墨(タトゥー)も入浴OKの宿泊施設は約3割、苦情の発生は約半数に -観光庁調査

観光庁は各地の温泉施設に対し、入れ墨がある人への対応に関する実態調査を実施した。以前、入れ墨のある外国人旅行者の入浴が問題になったケースを受け、再発を懸念して実施したもの。全国のホテル・旅館を中心に3768施設を対象に調査票を送付し、581施設から回答を得た。

これによると、入れ墨のある方に対する入浴を「断っている」施設は約56%で約半数。「断っていない」は約31%、シール等で隠すなど「条件付きで許可」が約13%で、今回の調査では何らかの措置をすることで入浴が可能な施設が半数弱に達することが分かった。

入浴を断る施設の経緯については、風紀、衛生面による「自主的な判断」が約59%。それ以外では、「業界、地元事業者での申し合わせ」が約13%、「警察、自治体等の要請・指導によるもの」が約9%など、外部関係の影響によるものが約2割となった。

また、入れ墨をした人の入浴に関してトラブルの発生が「ない」と回答したのは78.3%。「ない」と回答。苦情については「ある」が47.2%、「ない」が51.8%だった。

観光庁資料より

なお、観光庁では今後の検討に向け、条件付きで入浴を許可する場合の具体的な条件について、詳細な調査を行なう予定。施設管理者と利用者の摩擦が避けられるよう、双方に向けた情報提供を行なっていく方針だ。

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