観光庁は、2015年9月(第1次速報)およびその前月の第2次速報の宿泊旅行統計調査の結果を発表した。
それによると、2015年8月ののべ宿泊者数は前年比2.9%増の5583万人泊で、2007年の調査開始以降最高値となった。そのうち外国人は同59.5%増の603万人泊。全体に占める外国人の割合は10.8%となっている。
また、2015年9月ののべ宿泊者数は、前年比9.4%増の4338万人泊。外国人は同44.5%増の491万人泊。日本人ののべ宿泊者数は、8月は前年比1.3%減だったものの、9月はプラスに転じて6.1%増の3847万人泊。シルバーウィークが好影響をもたらす結果となった。
のべ宿泊者数の推移は以下のとおり。
外国人を出身地別シェアでは、8月の1位は中国(全体の32.6%)、2位は台湾(同16.7%)、3位韓国(同12.5%)。香港、アメリカを加えた上位5か国・地域で75.5%となり全体の4分の3以上を占めた。
8月の伸び率は、中国が前年比116.5%増で倍増以上となったほか、韓国が67.6%増、香港が66.5%増、フィリピンが47.3%増などの伸びを記録している。
外国人の国籍別シェアは以下のとおり。
なお、客室稼働率は、8月は全体で70.2%となり、2010年の調査開始以来最高を記録。タイプ別では、シティホテル(85.2%)とビジネスホテルが(80.7%)も最高となった。
また、9月は全体で63.2%となり、8月と比較すると低くなったものの、9月単月としては過去最高となっている。