万惣ホテルが破産開始決定、負債総額約18.3億円 -「ホテル万惣」は新会社で営業継続

東京商工リサーチによると、函館の老舗温泉ホテル「ホテル万惣」を経営していた株式会社万惣ホテルが2015年11月6日、函館地裁に破産申請し、11月10日に破産開始決定を受けた。負債総額は約18億3000万円。

函館の温泉地・湯の川で1953年9月に創業。ピーク時の1998年12月期には約13億5900万円を売り上げていた。しかし、他ホテルとの競争激化やリーマン・ショック後の観光客の減少により、2014年12月期には売上高は7億4306万円に縮小。収益も悪化し、数年前から債務超過に陥っていた。また、ホテル老朽化の問題もあった。

2015年9月にはホテル施設を函館湯の川ホテル株式会社に売却。「ホテル万惣」は新会社が営業を継続し、全従業員が再雇用されている。破産管財人は和根崎直樹弁護士が選任された。

なお、売却先の函館湯の川ホテルは、オリックス不動産100%出資の企業。オリックス不動産の旅行事業を行う。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…