GDS事業のアマデウスは、2016年1月26日、アクセンチュアの子会社で航空業界向けシステム開発を行うNavitaire社の買収を完了した。買収価額は8億3000万米ドル。
Navitaireは、アクセンチュア傘下でLCCやハイブリッドキャリア分野に特化した事業を推進。航空会社50社以上におよぶ企業に向け、顧客管理や予約、ロイヤリティや収益管理などのソリューションを総合的に展開してきた。
アマデウスでは今回の買収を通じて両社が持つ技術や知識を統合。LCCとフルサービスキャリアの区別がつきにくくなっている現在の航空業界で顧客のあらゆるニーズに対応していく体制を確立する計画。
アマデウスのエアラインIT担当シニアバイスプレジデントジュリア・サテル氏は「アマデウスとNavitaireは相違点もあるが両社が互いに学べることは極めて多い。時間をかけて互いのことを知れば、お客様のメリットとなる相乗効果が生まれると確信する」とコメントしている。
Navitaireは今後、アマデウスのエアラインIT部門の主要事業を担当。現CEOのDavid P. Evans氏も同職にとどまる見通し。また、Navitaireのシニアマネジメント層を含む社員約550名は速やかにアマデウスに転籍する予定となっている。