日本語が読めない外国人旅行者、宿泊先でトイレなど「使い方がわからないまま利用した」が約3割 ―TOTO

住宅設備機器を扱うTOTOが実施した調査で、訪日外国人旅行者が宿泊施設に求めるサービスの1位は「外国語を話せる方がいる」(55.2%)、2位は「外国語での宿泊案内の説明書」(53.2%)、3位「外国語での館内表記案内」(37.0%)。会話だけでなく、外国語での説明書や案内表示への期待が大きいことが判明する結果となった。

そのほか、「バスや車で送迎してもらえる」(12.3%)、「ベジタリアンなどの食事対応が可能」(8.4%)という声もきかれたという。

宿泊施設に求めるサービス上位は以下のとおり。

TOTO:報道資料より

また、トイレや洗面所、お風呂の使い方がわからないときの対応は、「わからないまま使った」(30.5%)が最多。「従業員に聞いた」(16.2%)、「説明書があった」(15.6%)のほか「わからないまま使わずに帰った」(2.6%)。同社ではこの結果について、多言語によるわかりやすい表示や説明は、外国人旅行者の安心・信頼につながる基本だとしている。

TOTO:報道資料より

なお、宿泊施設の設備で重視するものは、「Wi-Fi」(84.4%)がトップに。そのほか、「浴室」(75.3%)、「トイレ」(74.0%)、「空調」(48.1%)、「エレベーター」(27.3%)と続いた。旅行者は日常的に利用しているネット環境や入浴・トイレ関連の設備を重視。日本の旅館・観光ホテルのトイレでは、「和式トイレは二度と使いたくない」とする回答が約1割に存在したという。

この調査は、2015年10月に街頭調査としておこなったもの。観光レジャーや記念日、ハネムーンなどで日本を訪れ、3か月以内に宿泊施設に滞在した経験のある外国人154名が対象。出身は30か国・地域(アメリカ・カナダ・フランス・中国・香港・タイ・台湾・オーストラリア・イギリスなど)だった。

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