調査会社インテージはこのほど、日本人による主要デバイスの利用動向調査をおこなった。それによると、2015年のスマートフォン利用率は60%(前年比5%増)、パソコンは73%(前年同率)、タブレットは23%(4%増)、テレビは過去3年間変わらず98%。また、パソコンとスマートフォンとテレビを併用する「トリプルデバイスユーザー」の割合は、2015年に49%に到達。約過半数が複数デバイスを同時に使い分ける様子が明らかになった。
各デバイス単体の利用率は以下のとおり。
各デバイス利用率の推移
トリプルデバイスユーザーを年代別にみるとこの傾向は年齢が若いほど顕著で、年代別では10代と20代では約7割が該当、50代では39%、60代では14%が該当した。また、「3台使い」が増えている一方、テレビを見ながらスマートフォンを操作するユーザーの割合も増加。一方で、テレビをみながらPCを利用する人の割合は過去3年間で33%から22%へと約1割減になっている。複数デバイスの利用状況は以下のとおり。
複数デバイスの利用状況
なお、単体デバイスの利用率の推移をみると、パソコン利用率はあらゆる世代で微減。スマートフォンは40代と50代で約2割増、タブレットは30代が最多で14%増。使用するアプリにも世代間の違いがみられ、若年層はSNSの利用が最も多く、高年齢層ではニュースアプリが1位になったという。世代別・各デバイスの利用状況の推移は以下のとおり。
年代別の各デバイス利用率
このマルチデバイス利用調査は、同社が2013年以降毎年1回実施しているもの。対象は全国15歳から69歳での男女8000名。アプリの利用傾向は、同社による全国個人消費者パネル調査(i-SSP)2016年3月データにもとづいている。