HIS、ミキグループの子会社化を検討、オンライン事業ではBtoBとBtoCで世界的な事業確立へ

エイチ・アイ・エス(H.I.S.)は、ミキグループとの提携強化に向けた検討を開始する。ミキグループをHISの連結子会社とする可能性も含めて議論を進めることに両社が合意したもの(現在、ミキグループは持分法適用関連会社)。 今後は検討委員会を設置して協議を進めていく。

今回の取り組みの背景として、旅行ビジネスが対面販売からオンライン販売がにシフトしたことにより、例えば、H.I.S.などの旅行代理店やミキグループなどのランドオペレーターが以前とは異なる業種(OTAや航空会社、宿泊施設といった直接販売など)との競争に直面するようになったことを挙げる。それに加え、昨今の旅行業界は急激な需要過多を迎え、仕入れ面が不安定になってきたという課題もあるとした。

両社はこういった背景を受け、競争力強化と安定的ビジネス展開に向けた解決策を検討。具体的には(1)オンライン事業、(2)グローバルアクティビティープロバイダー、(3)世界をカバーするランドオペレーターの3つの分野で検討を進める計画。

オンライン事業については、両社が強みとする商材や販売チャネル、システム面などの統合による相乗効果を検討し、BtoB、BtoC両方で世界的なOTAとオンラインオペレーター事業の確立を目指す。

また、プロバイダー事業分野では、両社が持つ世界的なネットワークを活用した商品造成について検討。おもにアジア市場や個人旅行者向けのサービス強化を目指す。

ランドオペレーター事業分野では、これまで欧州専門ランドオペレーターだったミキグループとH.I.S.のスカイ・ハブ事業の連携を進め、世界全地域を手配できるランドオペレーターになることを目指す。一方で、同分野でミキグループはH.I.S.のは分離した組織として活動を継続。中立的なオペレーターの立場を継続する方針だ。

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