観光庁が発表した訪日外国人消費動向調査(2016年4月~6月期)で、外国人による旅行消費額は前年比7.2%増の9553億円となった。また、一人当たりの旅行支出は昨年よりも約1割減の15万9930円。特に中国は減少幅が大きく、22.9%減の22万円となった。
旅行消費額と訪日外国人旅行者数の推移は以下のとおり。
一人当たり単価をみると、最高はベトナムで13.7%増の23万8375円。次いでオーストラリアが4.5%減の23万3902円、ロシアが56.8%増の22万20円、中国が22.9%減の21万9996円。
一人当たり単価と旅行者数を掛け合わせた「旅行消費額」がもっとも多いのは中国の3530億円で、全体構成比は37.0%。次いで台湾が1427億円(構成比15.0%)、韓国が695億円(同7.3%)、米国が669億円(同7.0%)だった。構成比がもっとも多い中国では、旅行者数が伸びているため消費額全体は微減にとどまり、1人あたりの単価の大幅減をカバーするかたちになっている。
国籍・地域別の旅行消費額と構成比は以下のとおり。
また、費目別にみた消費内訳では、最多は買い物代の37.8%で、宿泊料金が27.8%、飲食費が20.1%。前年と比較すると、買い物代が減少した一方で、宿泊料金、飲食代、交通費の構成が拡大する結果となっている。
国別・費目別の訪日外国人1人当たりの旅行支出は以下のとおり。